2009年3月11日
波田の仁王尊が県信濃美術館へ 長野で「股くぐり」も
仁王門から県信濃美術館に向けて運び出される金剛力士像(阿形像)
「仁王尊股(また)くぐり祭」で知られる東筑摩郡波田町上波田の県宝「木造金剛力士像」2体が10日、長野市の県信濃美術館に向けて運び出された。
同美術館が善光寺御開帳に合わせて4月4日から5月31日まで開く「"いのり"のかたち-善光寺信仰展」(県、信濃毎日新聞社など主催)に展示するため。金剛力士像を作った妙海が善光寺仏師を名乗っていたことから、同美術館が貸し出しを、所有する町教育委員会に依頼した。
魂抜きと作業の安全などの読経の後、運送業者の専門スタッフ5人が仁王門右側に立つ「阿形(あぎょう)像」(高さ256センチ)の顔や手先などに綿入りの「薄葉紙」を丁寧に巻き付けた。傷つけないように細心の注意を払いながら本体を釣り上げ、台座を外すなど2時間かけてトラックに運び込んだ。午後は仁王門左側の「吽形(うんぎょう)像」(高さ260センチ)の作業をし、2体とも同美術館に運んだ。
金剛力士像が展覧会に出品されるのは今回が3回目。地元の上波田高齢者クラブが毎年、4月第2土曜、日曜日に行っている「仁王尊股くぐり祭」は今年は展覧会後の6月20日、21日に変更した。同美術館での展覧会では4月11日に町教委と同クラブの協力を得て特別に「仁王尊股くぐり」を実施する予定で、午前と午後の1回ずつ、計200人の幼児を募集している。
同クラブ会長の古波田典男さん(80)は「地元の大切な仏像を全国にPRできる絶好の機会。無事で戻ってきてもらいたい」と話していた。
(提供:信濃毎日新聞)
