2009年3月28日
「そっくり三尊像」長野に 県信濃美術館で展示へ
ドイツから信濃美術館に届いた阿弥陀三尊立像
善光寺(長野市)の前立本尊にうり二つで、ドイツ・リンデン民族学博物館所蔵の「阿弥陀(あみだ)三尊立像」が27日、県信濃美術館(同市)に到着した。善光寺御開帳に合わせて4月4日から開く「"いのり"のかたち-善光寺信仰展」(県、信濃毎日新聞社など主催)で展示する。
空路を経て、三尊像を収めた木箱をのせた美術輸送専門車が到着。運送会社の社員が厳重に梱包(こんぽう)された三尊像を慎重に取り出し、県信濃美術館学芸員が細部の確認や写真撮影をした。
同館によると、リンデン民族学博物館は三尊像を1984年、米国の著名な日本美術収集家ハリー・パッカードから購入した。それ以前の来歴は不明。県文化財保護審議会委員の武笠朗・実践女子大教授(日本彫刻史)が行った現地調査の結果、鎌倉時代の作とみられ、前立本尊と比べて螺髪(らほつ)(仏頭の髪)や細工などに違いはあるものの「基にした像を同じくする双子」の可能性が高いという。
伊藤羊子・信濃美術館学芸員は「無事到着して安心した。そっくりな三尊像の来日で、前立本尊の研究も進むのではないか」と話していた。
(提供:信濃毎日新聞)
