2009年4月 5日
前立本尊、本堂へ 回向柱も「開眼」
小雨の中、大勢の参拝者に見守られて、ゆっくりと大勧進から善光寺本堂へ向かう前立本尊の遷座の行列=4日午後3時
善光寺(長野市)は御開帳開幕前日の4日、前立(まえだち)本尊の御遷座式と、回向柱(えこうばしら)に仏の魂を宿す開眼(かいげん)法要を営んだ。小雨の中、御開帳中に公開する前立本尊は宝庫から本堂へ。本堂前に立てた回向柱と前立本尊が「善の綱」で結ばれ、御開帳の2つのシンボルの準備が整った。
午後2時半、前立本尊を納めた厨子(ずし)と御印文(ごいんもん)を載せた輿(こし)を担いだ善光寺木遣(や)り保存会員や、同寺一山の住職らの行列が境内の大勧進を出発。参道に詰め掛けた大勢の参拝者の間をゆっくりと進んだ。本堂内陣で一山住職たちが輿を「わっしょい、わっしょい」の掛け声で回した後、内々陣に運び、厨子を安置した。
その後、回向柱の前で開眼法要。読経が響く中、回向柱のかんな掛けなどをした職人らが、柱に巻き付けられて雨にぬれた白い布を竹ざおで苦労して外すと、参拝者から歓声と拍手が起きた。
早速、回向柱に触れた岡谷市の会社員清水勲さん(69)は「御開帳には何度か来ているが、(柱の覆いが取れた)初日に触るのは初めて。景気が良くなるようにお願いした」と話していた。
5日は午前6時からの「お朝事(あさじ)」で、厨子の扉を開いて前立本尊を公開。午前10時から開闢(かいびゃく)大法要を営む。
(提供:信濃毎日新聞)
