2009年5月 9日
紫の衣や朱傘華やかに 天台宗の中日庭儀大法要
大勢の参拝者が見守る中、回向柱前で営まれた天台宗の中日庭儀大法要=9日午前10時42分
長野市の善光寺で9日、御開帳の重要行事の一つ、天台宗の中日庭儀(ちゅうにちていぎ)大法要が営まれた。回向(えこう)柱が立つ本堂前で行った庭儀式で、大勧進の小松玄澄(げんちょう)貫主や善光寺天台宗一山(25院)の住職らが故人の供養や現世の平安を祈って読経。厳かな雰囲気に、紫の衣や朱傘などが華やかさも添え、参拝者を魅了した。
午前10時、着飾った稚児約200人に続き、小松貫主を載せた輿(こし)や一山住職らの行列が本堂近くの大勧進を出発。雅楽の調べの中、参道で待ち受けた大勢の参拝者の間をゆっくりと進んだ。
本堂前に到着した住職たちは2列で向き合って読経。頭上にまかれるハスの花をかたどった散華(さんげ)と呼ばれる五色の紙が風に乗って境内を舞い、参拝者からは「きれい」とため息も。その後、本堂の回廊でも散華をまいたほか、本堂内や、もう1本の小さな回向柱が立つ釈迦(しゃか)堂で法要を行った。
4月25日に行われた浄土宗の中日庭儀大法要はあいにくの雨だったが、この日は晴天に恵まれた。兵庫県明石市から訪れた主婦井上陽子さん(63)は「お坊さんのきらびやかな衣といい、お経が響く境内の雰囲気といい、極楽浄土にいるような気持ちになった」と感激していた。
(提供:信濃毎日新聞)
