2009年5月14日
仏像の修復過程を説明 善光寺と県信濃美術館で
長野市箱清水の県信濃美術館は13日、善光寺(長野市)の阿弥陀(あみだ)如来立像やびんずる尊者像を調査・修復した東京芸大大学院の籔内(やぶうち)佐斗司教授(56)と研究室の大学院生による「仏像トーク」を同館や善光寺で開いた。2体の修復過程などの説明に約100人が耳を傾けた。
同館が、善光寺の御開帳に合わせて開いている企画展の一環。籔内教授は、大勢の参拝者になでられて指などが欠けたびんずる尊者像について「鼻も衣もすり減っていたが、落書きや悪意による傷はなかった。人々の願いがあの姿を作った」と話した。
博士課程2年の吉水快聞(かいもん)さん(26)は、鎌倉時代の仏師快慶が制作し、企画展に出品されている東大寺俊乗堂の阿弥陀如来立像を模した仏像を作った際の工程を画像を交えて説明した。
その後、快慶が制作にかかわったとされる別の阿弥陀如来立像を展示している善光寺史料館に移動。吉永さんは「これほどの像が美術史にどう位置付けられていくか楽しみだ」と話した。
(提供:信濃毎日新聞)
