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回向柱に触れて祈る人、待つ人…。御開帳最終日も長い列ができ、若者の姿も見られた=31日、長野市の善光寺

 7年目に1度の御開帳が閉幕した31日。長野市の善光寺、飯田市の元善光寺、それぞれの本堂や回向柱の前では、この日も大勢の人たちが真摯(しんし)に手を合わせ、自身の内面と向き合った。普段、寺とは縁遠そうな若い世代の姿も多く、善光寺の若手僧侶は「祈りは自分との対話。御開帳がそのきっかけになったのならばうれしい」と見つめた。
 善光寺の回向柱前で辛抱強く順番を待っていた保険会社の社員水沢圭さん(28)=長野市。柱にたどり着き、真っ先に浮かんだのは父母の健康だった。その後、営業マンとして不況下で契約を維持できるように、長年交際している彼女との縁が続くように...。柱の4面に、順に両手をついて目を閉じた。「自分の優先順位が家族なんだと気付かされて、何だかすがすがしい気持ちになった」と話した。
 埼玉県熊谷市の会社員川辺恵さん(29)も家族の健康を祈ろうとして、「とっさに友達との縁が続くこともお願いした」という。最近、職場が変わり、仕事の悩みなどを友人に相談することが増えた。「忙しさにかまけて考えなかったけれど、友人を大切にしたい、これが自分の祈りなのかなと思った」
 飯田高校(飯田市)3年の丸山将明君(17)=飯田市=は、日曜日のこの日も学校で勉強をして、帰りに友人と元善光寺に立ち寄った。「次回は飯田を離れているかもしれないから」。受験のプレッシャーは既に肩にのしかかっている。友人とともに大学合格を祈願した。
 善光寺を訪れた埼玉県越谷市の会社員中川大一さん(34)、同杉山志保さん(33)は結婚予定。ともに「子どもが授かるように」と祈った。杉山さんは1年ほど前、子宮筋腫の手術をした。以来、旅行先に寺社があれば2人で同じ祈りを重ねる。「祈ることで、少しでも願いに近づければいい」と中川さん。
 「参拝者の多さに驚いた。若い人も多かったと思う」。善光寺一山の若手僧侶小林玄超さん(30)=長養院=には、僧侶になって初の御開帳だった。「深々と祈る姿を見るたび、真剣な思いが伝わってきた」。次回の御開帳は2015年の予定。「私も、もっともっと勉強しないと」と話した。

(提供:信濃毎日新聞