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05月09日(土)午前10時30分

善光寺御開帳と「両詣」 戸隠神社式年大祭にぎわい 信毎御開帳ニュース

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 善光寺御開帳と同時に、長野市戸隠で開かれている7年目に一度の戸隠神社式年大祭(5月26日まで)に連日、多くの参拝者が訪れている。今回は、明治の神仏分離などで縁遠くなったという善光寺との歴史的なつながりを感じてもらおうと、「両詣(りょうもうで)」をアピール。双方を巡る宿泊客も増えているようだ。
 戸隠神社はかつて神仏習合の修験霊場として栄え、江戸時代まで戸隠山顕光寺と称した。同じ有力氏族が双方を支配したことなどから善光寺とも交流があったが、明治政府による神仏分離令で神社となって以降、縁が薄れたという。
 戸隠神社は今回、ながの観光コンベンションビューロー(長野市)などと両詣を周知。善光寺側もこれに応え、首都圏での御開帳PR活動などで式年大祭をアピールしてきた。戸隠観光協会によると、大型連休中は交通渋滞が連日発生。観光案内の担当者は「善光寺から来たか、これから訪れるという人が多い」と手応えを語る。
 8日、戸隠神社中社で御朱印を求めていた横浜市の堀川京子さん(70)は、旅仲間3人で2泊3日で市内に滞在。9日に善光寺に詣でる予定で「御利益を増やしたい」。埼玉県春日部市から娘と2人で中社を訪れた女性はこの日午前中に善光寺を参拝。旅行雑誌で式年大祭を知ったといい、「ちょうどいいタイミング。たくさんの御利益を持って帰りたい」と話した。
 10日には、中社境内で大たいまつを燃やし、今年の世相を占う「柱松(はしらまつ)神事」がある。明治維新で修験道が排除され途絶えていたが、2003年の式年大祭で復活した。実行委員長で神職の横倉英起さん(66)は「かたちは変わっても脈々と受け継がれてきた信仰を大切にしたい」と言う。
 4月25日の善光寺の中日庭儀(ちゅうにちていぎ)大法要(天台宗)に同神社宮司が、今月6日の戸隠神社渡御の儀には善光寺大勧進住職が、それぞれ前回に続いて参列するなどの交流も重ねている。同神社禰宜(ねぎ)の水野邦樹さん(58)は「双方の歴史的なつながりを知ることで、参拝の楽しみ方も変わるはず」と今後に期待している。
写真説明:式年大祭中の戸隠神社中社を参拝する人々。善光寺との「両詣」の人も多い

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