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03月11日(水)午前11時16分

権堂の往生院に回向柱 4月5日アーケード巡行行列も 信毎御開帳ニュース

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 長野市の繁華街、権堂アーケード通りにある浄土宗「往生院」が、善光寺御開帳に合わせて、開幕日の4月5日に境内に回向(えこう)柱を建立する。地元区や商店街も全面協力し、当日は総勢120人規模のにぎやかな回向柱巡行行列も予定。善光寺との縁が深い往生院と権堂町の歴史にあらためて目を向け、街を盛り上げようと準備を進めている。
 往生院は、元々あった真言宗寺院を鎌倉時代に法然上人が改宗したという。源頼朝が荒廃した善光寺を再建する際に仮堂(権堂)として以降、善光寺が火災に見舞われるたびに権堂となり、一帯の地名にもなったと伝わる。
 こうした由緒も忘れられつつあり、善光寺七福神巡りなどで門前の埋もれた歴史を広く紹介してきた長野郷土史研究会会長の小林一郎さん(64)、同副会長の玲子さん(63)夫妻が、善光寺御開帳に合わせた回向柱建立を提案。同様の思いだったという住職の金子英滋さん(64)も快諾し、地元にも働き掛けて、昨年11月から準備を進めてきた。
 本尊の法然上人像に替わり、善光寺三尊の分身になる金銅仏を新たに彫像し、2月に善光寺大本願で入魂。回向柱は長さ6メートル、7寸角のヒノキ材を御影堂前に立て、善光寺御開帳と同様に、五色の糸で金銅仏とつなぐという。
 回向柱巡行は、権堂町の獅子屋台のお囃子を先頭に午前10時に秋葉神社前を出発。木遣りや稚児行列もにぎにぎしく、約300メートルのアーケードを練り歩く。善光寺如来がインドから中国を経由して伝来したとされる説話にちなみ、インドの民族衣装サリーを着た女性たちも歩く計画だ。
 10日も準備委員会を開き、巡行の段取りなどを確認。小林玲子さんは「足元の歴史や文化を県内外の人にも知ってもらうことで、御開帳の意義も大きくなるはず」。権堂町区長の朝日貞義さん(77)も「町の発祥のお寺の割に、これまではあまり交流がなかった。これを機に協力し合い、一緒に権堂を盛り上げていきたい」と話していた。
 往生院の回向柱は、御開帳と同じ期間の5月31日まで建立。午前9時から午後4時ごろまで参拝できる。
写真説明:往生院御影堂前で回向柱を建立する場所を指さす金子住職。繁華街にある静かなスポットだ

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