お知らせ

03月19日(木)午後12時33分

仁王像2体、初の「出張」 長野の寛慶寺、県信濃美術館企画展へ 信毎御開帳ニュース

2015031908
 4月に開幕する善光寺御開帳に合わせて長野市の県信濃美術館で始まる企画展「“いのり”のかたち」(4月4日〜5月31日)出展に向け、長野市東之門町の寛慶寺で18日、市指定有形文化財「木造金剛力士像(仁王像)」2体の梱包(こんぽう)作業があった。同寺によると、明治の廃仏毀釈(きしゃく)で旧戸隠山顕光寺奥院(現戸隠神社奥社)から本堂に移されて以降、運び出されるのは初めて。高さ約3メートルの迫力ある像が、企画展の呼び物の一つになりそうだ。
 仁王像は室町時代の明応7(1498)年の銘があり、本堂の左右の隅に阿形(あぎょう)、吽形(うんぎょう)の2体が向き合って祭られている。善光寺の東隣にある寛慶寺は、古くから戸隠山との関係が深く、その縁で安置されたともいわれている。
 昨年の修理で江戸時代の彩色を落としたところ、腕の血管や盛り上がった筋骨がよりはっきりと浮かび上がった。それでいて頭が大きく、全体にずんぐりした体形。同館の女性学芸員(31)は「手指もムチムチ太くて、かわいいんです」と話す。この日の作業は、風にたなびく天衣(てんね)を外した像全体に綿布団とさらしを念入りに巻き、リフトでつり上げて木枠に固定し、寝かせた。21日に運び出す。
 企画展には、優美な十一面観音像(上伊那郡辰野町)なども並ぶ予定で、動と静の対比も見どころだ。寛慶寺住職の水科善隆さん(59)は「普段は本堂内にある上、背中などは隠れて見えなかった。この機に多くの人に見てもらいたい」と期待している。
写真説明:移送のための梱包が進む阿形像=18日、長野市の寛慶寺

▲トップへ戻る