善光寺を知る
約1400年にわたり、人々の祈りを受け止めてきた善光寺。宗派や立場を問わず、すべての人に開かれた寺として、今も全国から篤い信仰を集めています。
約1400年の歴史を受け継ぐ祈りの場
善光寺は、日本最古といわれる御仏を御本尊として祀る、日本を代表する霊場の一つです。
寺伝によれば、善光寺本堂は皇極天皇元(642)年の創建以来、たび重なる火災に見舞われました。そのたびに、全国の人々の信仰と支援によって復興され、約1400年にわたり法燈が守り継がれてきました。
現在の本堂は国宝に指定されています。御本尊をお祀りする「金堂」と、多くの人々が僧侶の勤行に参加し礼拝する「礼堂」が一体となった、壮麗で優美な建築です。
宗派を問わず、すべての人に開かれた善光寺
善光寺は、特定の一宗一派に属さない寺院です。
性別や身分、宗派を問わず、すべての人々を受け入れる寺として、古くから広く信仰を集めてきました。極楽往生を願う人々の祈りの場として、また現世の安穏を願う場として、世代を超えて親しまれています。
「遠くとも一度は参れ善光寺」と詠まれてきたように、善光寺参りは、いつの時代も多くの人々にとって特別な旅でした。
善光寺縁起
善光寺の御本尊「一光三尊阿弥陀如来」は、天竺、現在のインドから百済を経て、日本へ伝えられたとされています。
その後、御本尊は難波の堀江へ捨てられましたが、信濃の人・本田善光によって拾い上げられました。本田善光は御本尊を故郷へお連れし、御告げに従って現在の地にお堂を建て、安置したと伝えられています。
これが善光寺の始まりであり、寺名も本田善光の名に由来するとされています。
牛に引かれて善光寺参り
「牛に引かれて善光寺参り」という言葉には、思いがけない出来事をきっかけに、善い方向へ導かれるという意味があります。
昔、信濃国小県の里に住む一人の女性が、牛に布を奪われ、その牛を追いかけているうちに善光寺へたどり着きました。そこで御仏の導きに触れ、信仰に目覚めたという説話が伝えられています。
善光寺が長い年月を通じ、人々の心を受け入れ、導いてきたことを象徴する物語です。